製品: バンダイ HGUCシリーズ
サイズ: 1/144スケール
使用頻度:202511/19完成
SEED DESTINY終盤戦にて活躍するアスラン機、インフィニットジャスティスです。
斬撃による攻撃に特化し、ビームブレードを発生させる脚部やシールドやウイングも駆使して派手な身のこなしで戦う機体なわけですが、キットの製品仕様でも脚部グリフォンビームブレイドの蹴撃ポーズを派手に演出できるようになっており、股関節をより開脚できる構造に加えそれをロックしておける構造を腰リアアーマーの開閉でおこなえるようになっていたりします。 サーベル全展開で暴れまわる雄姿の再現力が高いです。
この作例では肩の上の露骨な合わせ目造形を消しつつ「あとハメ工作」化したり、足首のボールジョイントの受け軸にPC関節を使用するなどの利便性向上工作をおこなったりしています。
フリーダム等に比して段違いに統一性のある配色をしているので設定に従った指定色を再現するのみでは製作労力を疑われると判断。 カラーリングで作例に個性づけする付加価値的塗装を意識しまして、細部造形を拾うように配色を変更するアレンジ(ほかの出品でもやってますが)。 機体型式表記にはバンダイ製水転写デカールを使用しています。
◇キット構成への工作点
頭部V字アンテナを研ぎだし鋭利化。 先端のぜい肉フラッグを切除して背面を平面化したのちに上下面を削り込んで整形しています。
頭頂メインカメラから耳まわりインテークへの造形ラインをスジボリ工作で彫りつけ。 いわゆる1stガンダム等「連邦型MSの」頭部にスミ入れ塗装を定着しやすくするための工夫でございます。
顔面のアゴの突起(ピンク部)を左右から削り込んでブレード状にスリム化。カッコよくみえるようにとの意図ですが顔面ホワイト部の隙間からスムーズに露出させるための合理的工作にもなっています(ガンダムでここの組み立てをするとアゴ根元の塗装がよく削れたりしまして)。
胸部にパネル造形のパーツを追加するディテール工作。 首の取り付け位置の上面両サイド(ブラック面)/腹部のへその位置(ホワイト部)の計3か所。 コトブキヤMSGの角モールド(P-124)から正方形のものを選んで使用。
肩外装アーマーのパーツ合わせ目ごまかし造形ラインを完全に埋め、別のパネル割りラインを彫って見た目を変更。 肩のド真ん中を割っている合わせ目を深くして「モールドです」としている製品仕様がダサいので、平面に埋めてから別解釈の見た目に変更。 このジャスティスの両肩上面に追加したブラック面のパネル境界にあたります。
両肩アーマー(ピンク)と側面の突起(ホワイト)の連結を「あとハメ工作」。接続ピンを切除して塗装後に組み合わせ接着固定。
両肩の突起(ホワイト)の前後面に横長のノズル形状追加。コトブキヤMSGのダクトノズル3(P-126)から使用。機動性と姿勢制御の高さで格闘戦アドバンテージを獲得するような機体なので、機体の末端側にこういったディテールを配置しようという造形アレンジ。 単に、同時出品したジャスティス弐式とのわかりやすい相違点を増やしたい というシンプルな意図もございます。
両肩アーマー外装と肩フレームの連結を「あとハメ工作」。 ジャスティス弐式にも引き継がれてしまっている「ド真ん中合わせ目」の処理です。肩外装(ピンク)の内側にある軸受け構造を「C」の字に加工し、肩フレーム(シルバー)を下からパチンと張力ではめこめるようにして作っています。
両腕のヒジに斜線入りパネル造形を四角い追加装甲的に使用。コトブキヤMSGの角モールド(P-124)から長方形のものを選んで使用。
両脚のスネ前面ホワイト部に四角い逆台形パネル造形を追加。 コトブキヤMSGの角モールド2(P-125)を使用。
足首関節をPC関節に変更。 ボールジョイント構造の足首関節は受け側をPC関節に入れ替え。パーツは私のキープ資材から使用。HGUCの2代目MS-07グフなどと同様、バンダイが素材のキャップレス化をすすめていた過渡期にあたる製品でみられる PC関節と同型のパーツ(張力スチロール材) を使用している構造部です。組み立てている限り問題はないんですが、塗装するとギイギイきしむうえに柔軟性のない足首の可動になるので 接地・自立性に難ありです。モデラー観点からは嫌がられる製品仕様ですので素材を変更して改善しました。
足の裏のつま先まわりにゴールド部のツメ造形を追加。 コトブキヤMSGの角モールド2(ランナーP-125)から使用。
ビームライフルの上部にある可動式の光学センサー部の後ろがわの空洞ををマルイチ造形を装着することで穴塞ぎ。コトブキヤMSGのマイナスモールド(P-101)から使用。
サーベルエフェクトのうち、シールドのビームブーメランの先端を研ぎだし。 製品仕様のままでは丸みがありすぎるので見栄えを向上させるためにやや薄く・細く加工。 軟質素材なので研ぎの刃がまともにたちませんがそこは人為的努力で。
また、私のこれまでの出品作例にもあるようにメッキビーズ使用による細部ノズル追加工作とステンレス針を打ち込んでのピン打ちリベット追加工作もおこないました(彩り追加の工作)。
◇全体の基本的な製作は 各部接着を経ての合わせ目処理&パーティングライン処理・サーフェーサー・ガイアカラーによる塗装(つや消しコート含む)。 ガンプラを完成製作させるスタンダードな工程でおこなっています。 スミ入れはタミヤのエナメル塗料流し込み。色はグレーやブラウン系を使用しています。 スミ入れ塗料が定着しにくい形状の部分などには0.05mmマーカーでのふき取り手法も使用しています。
塗装パターンはアニメ劇中色のアスランカラーをベースとしつつ、各部の細部造形を拾うようにホワイトやブラック面を追加していくアレンジ。 作った私自身の主観判断になりますが、アニメ画ではボディーカラーのレッド(ピンク)の発色が初代ジャスティスや劇場版の弐式に比してより濃度の高いレッド寄りに見えるので塗装の発色にその感覚的差異を反映させ、ややレッド寄りの発色にしてあります。
アレンジ箇所の具体的な変更は
1.両肩上面のブラック化
2.股間ブロック上部のホワイト化
3.腰フロントアーマー(左右)の上部造形はブラック化
4.腰サイドアーマーの中央部をブラック化
5.足首のつま先・かかとをブラック化
6.ビームライフルの側面のマルイチ造形2つ×左右両面はガンメタル化
7.シールドブーメラン発生部をブラック/ホワイトでのツートーン化。グリップ部はガンメタル化。
ビームライフルは純正色グレー部をガンメタル化。1stガンダム系の出品では配色細分化を頑張りますが、こういったSEED系主人公クラス機は配色に機体のボディーカラーをのせてくるほどにカラフルで多色化する余地がほぼないのでさほど派手なことはしていません。 ただ銃口部のホワイト化はしてあります(カトキメカっぽく見せたいという私の趣味)。
フレームや関節類の塗装などにはグレーではなく調色したメタル系を使用。アスラン機のジャスティスの場合シルバーなのでメタリックマスターで発色を上げたピュアなシルバーを主体に、アーマー裏地のメカ露出やノズルまわりなどで純色グリーンを混ぜての緑寄りなガンメタルを使用しています。 これらは外装部と違い光沢クリアー表現です。
◇以下、カラーガイド(※比率の%は曖昧な感覚的数値です)
レッド(ピンク)部 ブリリアントピンク70% ブライトレッド30% シャドー部にはブライトレッドを足して濃くした色を使用
パープル部 マイザーパープル50% HG02ヘキサバイオレット50% シャドー部にはブラックで暗くしたものを使用
ブラック部 ブラック70% ホワイト20% ブライトレッド10%
ホワイト部 ホワイト95% ミディアムブルー5%
イエロー部 オレンジイエロー80% ホワイト20%
シルバー部 シルバー100%
ガンメタル部 シルバー60% 純色グリーン20% ブラック20%
足裏ゴールド部 スターブライトプラス100%
ビームサーベルエフェクト 発生部 ホワイト100%→全体 蛍光ピンク100%→先端寄りを蛍光ブルーを足してやや暗く のグラデーションパターン
◇細部表記に使用した市販品デカールは主にハイキューパーツ製。RBコーションデカールを主体に使用。 ほぼ全体でホワイトの書体をメインに使用しており、肩の先端ホワイト部などごく一部にレッド表記の書体を使用しています。
細部の長方形な細部表記(グレー/レッド/イエロー/ホワイト 等)はベルテクスデカール
外装各所のホワイトやメタルブラックの幾何学模様(胸部上面・シールド先端・ウイング など)はHJとGMのラインデカール
機体型式表記のエンブレムはバンダイ製の水転写デカール。 使用箇所は 左肩前面/腰のフロントアーマー左側
◇自作品の水転写デカールも数種を使用。 クリアデカールにレーザー※Laser related products (import and export documents required), so we cannot assist in purchasing. プリンターで印刷したもので水ににじむ心配なく使用できるものです。 定着にはかなり強めな軟化剤(10秒もつけるとデカールが溶解するスーパーハードタイプ)を使用。
1. 先端打突部警告表記。 SEED系MSなど1stガンダムとは世界観を別とする作例に使用しているタイプのもの。 ヒジとヒザ(スネ)に使用しています。 SEED系のMSは足首の横幅などスリムな造形のものが多くデカール使用面が狭いため、今回からそういった寸法の問題をクリアしやすいものを何種類もリデザインして投入しています。
2.CAUTION・大腿部前面の細部表記・関節可動部BEWEAR・ナックルインパクト など諸々のお約束デザイン(歴代の自作デカールの累計)。
◇機体各所にビーズ工作及びピン打ちによるメタル調細部ディテール工作もしてあります。色はゴールドメッキとシルバーメッキ。サイズは1.5mmと2mm。 胸部など暗いボディー面にゴールドを、明るい面にシルバーを配した使用パターン。
ピン打ちリベット工作に使用しているのは有頭5号針(針の軸側0.6mm)です。針の太さとドリル開口穴のサイズをあわせ、接着なしにスナップフィットさせて固定しています
◇機体本体以外の付属品は
ビームライフル 武装としてのモデル名称「MA-M1911高エネルギービームライフル」。指定色のままでも配色が過酷なカラフルさゆえにまともな塗装技術を持たないビギナーを泣かせることはなはだしいライフル。
シールド 「MX2002 ビームキャリーシールド」。 アニメで使用している搭載装備、ビームシールド展開機能・ブーメラン脱着・ワイヤーアンカー射出 などすべて再現可能。
ビームサーベル×2 ビーム部も×2付属。モデル名称「MA-M02G シュペールラケルタ」。ビーム部の連結軸が他のスタンダードなものより太めなので、グリップに挿したまっすぐなスタイルが良好。後述の連結サーベルで効果的に映えます。
連結ビームサーベルグリップ×1 テッカマンのランサーのようにダブセスタイルに連結したグリップは単品で別パーツです。
バックパック装備ファトゥム-01 アニメ劇中、アークエンジェルに襲い掛かってきたミネルバのエンジンを貫通したり、月面の巨大ビーム砲レクイエムを完全破壊するのに特攻させたりと大活躍した装備。 ウイングは横方向へスイング可変するほか左右のエンジン基部で上下可動。 肩の上にくるビーム砲2門は上下可動するだけでなく頭部のアンテナを避けて動かせるよう、砲塔部で横回転が可能。 もちろん飛行形態へ変形しウイングから発生するビームサーベルも付属します。
手首バリエーションは 銃器持ち手兼握り拳(左右) 全合計2個になります。
そのほかのサーベルエフェクト類
1.脚部スネ 「MR-Q15A グリフォンビームブレイド」 ×2
2.ファトゥム-01のウイング前面 ×2
3.シールドから展開する 「RQM55シャイニングエッジビームブーメラン」 ×1
ビームシールドエフェクト
シールドから飛び出す有線式アンカー「EEQ8 グラップルスティンガー」再現用のリード線
別売りのアクションベーヘスへ固定するジョイント MS本体の股間部に取り付け固定軸がない(開脚構造を内蔵している)のでそれを後付けするジョイントです。フレーム類とおなじくシルバーに仕上げてあります。
足首関節のジョイント純正パーツ PC関節に変更したため未使用になったもの。いちおう塗装完成させてあります
腰サイドアーマー(左右) 純正形状と違い側面に3mm径ジョイント穴がついたもの。ビルドダイバーズのジャスティスナイト(カザミ機)とのランナー共用品。塗装完成させてあるので何か別装備を腰で携行させたい場合にでもご活用ください。
組立説明書
ホイルシール(未使用)
以上です。
フリーダムよりも後発の製品ゆえ、関節などの構造やパーツの使い方が最新製品に類似しています。劇場版機体のジャスティス弐式とはどちらが新製品なのか判断つきがたいくらいのキット。 この作例は各部の造形追加工作にて強引に相違点を付加したような仕上がりになっています。 原型機のこっちのほうに多く追加パーツつぎ込んでいるのって、自分で仕上げておきながらどうなのかとも思ったり。
悪の口車にのせられたシンを躾けにグリフォンビームブレイドで蹴っ飛ばしてやりたかった ~という視聴者の方々にこそどうぞ。