現在廃盤で入手困難となっています。お探しのかたはぜひこの機会にお求めください。8枚うち数枚のディスクの再生鑑賞に支障のないうすいすり傷はご容赦ください。ライナー・ケースともに概ねキレイな状態です。
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商品説明
『高橋悠治1』
演奏者の創造性を刺激し、演奏の喜びを示したCD1。
環境音楽の一つの形を示したコンピュータ音楽「翳り」を収録!
【CD1】
…作曲したての作品はどれもすばらしく思えるが、しばらくたつとそれほどでもなくなる。ここに収めた曲は何年か後の今でもまだ聴けるように思う。これらの曲が、名人芸を見せるというよりは演奏者たちの創造性をしめす意味での演奏の喜びのために創られたからかもしれない。…
…無伴奏ヴァイオリンのための『七つのバラがやぶにさく』(1979)は長い序奏につづく即興で、インドのラーガの器楽的提示と似た音楽形式を取っている。…『慈善病院の白い病室で私が』(1989)はブレヒトの最後の詩に想を得た。私のいないあとのツグミの歌をもことごとくよろこぶことが(長谷川四郎・訳)という詩行から録音したツグミの歌を2オクターブ下げて採譜することを思いついた。またイザイの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第5番『暁』が引用されている。…『糸の歯車』は沢井箏漁曲院の十周年コンサートのために書かれた。スコアはない。オーケストラ・メンバーは数個のパターンときっかけ表を渡されている。指揮者が楽器の出入りの合図をする。箏の譜は伝統的な記譜法によっている。最後の部分は古典箏曲『六段』を斜めに読んだもの。
【CD2】
「翳り」の使用法
…聴くときは、部屋あるいは人の出入りする空間に
音量を小さめにして流しておく。
CD装置のコントロールによって、あるトラックまたは
全体をREPEATにしておけば、一日中鳴っているだろう。
七つのトラックはSHUFFLEによって、
ランダムな順序で聴くこともできる。―高橋悠治―
【曲目】
CD-1
1.糸の歯車~箏とオーケストラのための(1990)※
2.慈善病院の白い病室で私が (ヴァージョンA&C)(1989)
3.七つのバラがやぶにさく~独奏ヴァイオリンのための(1979)
CD-2
1.翳り~コンピュータ音楽演奏システムのために(1993)
【演奏】
CD-1
高橋悠治(指揮)※、沢井忠男(箏)※、新日本PO※、数住岸子(Vn)、吉原すみれ(スティール・ドラム)
CD-2
高橋悠治
【録音】
1992年1月28日(CD1)、1992年5月24日※
『高橋悠治2』
高田和子との共同作業の一つの成果でもあるCD1とサントリー音楽財団委嘱作品「音楽のおしえ」を収録!
【CD1】
…この作品集は、これらの一般的な傾向とはまったくちがった方向に向いている。演奏者の身体運動によってつくりだされる音の形態から出発して、それらを型としてまとめ、音楽を型の組合せによって構成する。アジアでは、楽器を演奏する手の運動の型と、書を書く筆や、舞踊や武術のうごきの型にアナロジーを見てきた。それらの型は、動物のうごきや詩的風景にたとえられ、気とよばれる内的エネルギーの微細な変化によって説明される。こうして演奏者の内的エネルギーの自律的制御法として、音楽は、そのイコン性を獲得するのだ。…
…この音楽的探求は、高田和子の強力によってすすめられた。三絃の古典技法と現代技法に通じている演奏者としてだけでなく、感受性と忍耐と、ひらかれた興味をもって、作品の細部にわたる校訂や、奏法や記譜法の確定につきあってくれたので、この作品集は、高田和子との共同作業の一つの成果となる。
【CD2】
音楽のおしえについて
ヨーロッパ的オーケストラは工場生産をモデルに規格化されている。中央・東・東南アジアにはこうしたものではなく、古代からさまざまの楽器の自律的集合体としてのオーケストラが存在した。多くは左右に分かれた楽器群に唄と舞をともなう形式で、宮廷や寺院で儀式や祭礼、宴などの場でおこなわれた。…
ここでは音楽をつくることは、音階やリズムのあらかじめ定められた時空間のなかで作曲家による設計図を演奏家が音という実体として実現することではない。流動する心身運動の連続が、音とともに時空間をつくりだす。だが、音は運動の残像、動きが停止すれば跡形もない幻、夢、陽炎のようなものにすぎない。微かでかぎりなく遠く、この瞬間だけでふたたび逢うこともできないゆえに、うつくしい。…―高橋悠治―
【曲目】
CD-1
1.畝火山(1992)
2.鳥のあそび(1993)
3.風がおもてで呼んでゐる(1986, rev.1994)
4.三絃散手(1992)
5.那須野繚繞~山田検校「那須野」による(1992)
CD-2
1.音楽のおしえ(1995)
声を招く/五大皆有響/流星の灯火/調絃法/骨の数珠/陽炎の瞬き/サラスヴァティの瞑想/流星の灯火+骨の数珠/大樹緊那羅王と天冠菩薩の対話/不去不来の縁起/声を招く/蜻蛉が水面を掠める/なぜ音楽を学ぶのか/水晶が赤く染まるように心が伸びていく/インドラ神の宝石の網/行道/音楽のおしえ
【演奏】
CD-1
高橋悠治(コンピュータ)、高田和子(三絃,五絃琴,七絃楽器,語り)
CD-2
宮田まゆみ&石川高(笙,竿)、八百谷啓&中村仁美(篳篥,大篳篥)、芝祐靖&角田眞美(横笛,排簫)、高田和子(三絃)、田中悠美子(太棹)、米川裕枝(箏)、新井弘順&海老原廣信(聲明)、数住岸子(Va)、松崎裕&山本真(Hrn)、神谷敏&山下秀樹(Trb)、吉原すみれ&山口恭範(打楽器)、高橋悠治(コンピューター,打物)
【録音】
1994年3月9、10日(CD1)、1995年11月26日
『高橋悠治3』
武満徹に依頼されたオペラシティ・オープニング・コンサートと99年彩の国さいたま芸術劇場でのリサイタルをカップリング。
『別れのために』
武満徹の依頼で、1997年9月東京オペラシティコンサートホールのオープニングにコンサートをすることになった。テーマは祈りとしての音楽だった。
このプログラムが上演されたとき、武満はもう世を去っていたし、そこで演奏するはずだったヴァイオリンの数住岸子も死んでいた。
死ぬひとには、音楽はいらない。音楽は生きつづける他の人たちのためにある。というのも、たしかではない。音楽は祈りであることができようか。
死ぬひとは、したしいものたちと別れてゆく。かれらも、死者と別れていきますように。…
…『別れのために』としてまとめられた次の5曲は、さまざまな機会に書かれたが、すべて「消滅」にかかわるもの。これらの曲は演奏のたびに改定され、あるいは作り直されている。
…武満徹の『閉じた眼Ⅱ』は、ながいあいだの先生でもあり、友人でもあった武満のために弾いた。
それから別の友人で、武満の死から数か月後に死んだ秋山邦晴のために、サティの『グノシエンヌ第5番』を弾いた。秋山はサティがだいすきで、大きな本も書いた。―高橋悠治―
【曲目】
CD-1
1.ロッシーニ:わが最後の旅のための行進曲と追想
2.羅曉信:変奏曲
3.高橋悠治:別れのために※
4.武満徹:閉じた眼Ⅱ※
5.サティ:グノシエンヌ第5番
CD-2
1.ロス・ケーリ:二月集
2.スラマット・シュークル:スワラ
3.AYUO:ユーラシアン・タンゴ
4.江村夏樹:ファンファー※Please confirm whether it is animal fur. Animal fur products are in conflict with the Washington Treaty and cannot be shipped internationally. レ集
5.W.F.バッハ:ソナタ ト短調
6.トマシュ・シコルスキー:ユーフォニー
7.スラマット・シュークル:ユ・タハ
【演奏】
CD-1
高橋悠治(P,打物)、高田和子(唄,三絃)、鈴木理恵子(Vn)
CD-2
高橋悠治(P)
【録音】
1997年9月12日※、1999年2月6日
『高橋悠治4』
藤井貞和の詩による舞台作品と悠治・アキ兄妹による「ケージをさらにケージする」ケージ作品リサイタルを収録!
【CD1】
これらの二つの作品は、藤井貞和の詩にもとづいている。
『寝物語』は、床に仰向けになった歌手と箏奏者のために書かれた。歌手は、登場人物にむすびついたメロディーの変化以外は、ほとんど1音上で語る。箏はいくつかの型にもとづいて、自由に演奏する。照明は床に置かれたランプだけ。これは、フィリピンのパラワン島の叙事詩や、日本古代のコトによる託宣にヒントを得た。
『泥の海』は、合唱のための舞台作品であり、ヨーロッパのオペラではなく、日本の村々でまだ演じられている神楽をモデルとしている。男女のソロ歌手は、2人のプロンプターに操られる人形としてあつかわれる。男女に分かれた合唱は床に座って竹筒を打ち、吹き鳴らし、時に中央の演技空間に進み出る。2人の打楽器奏者が、当り鉦、榊の枝、桶、梓弓、すりざさら、神楽鈴を打つ。詩人自身は司祭役として、神事の開始を終了の祝詞をよむ。
【CD2】
これは2001年11月24日「彩の国」でのAll Cage Concertのライヴ録音をCD用に再構成したもの。
つかわれた曲目の進行はTime Tableの通り。(小数字は演奏を折り畳んで積み重ねた箇所を示す)
以下はコンサート当時の曲目解説
…ジョン・ケージ(1912-1992)にとって、作曲とは未知の音の発見とそのための方法的実験だった。多様な作品群には、孤立した音色と沈黙に向かう傾向と、異質なものがにぎやかに共存する。サーカス的世界が交錯している。ここでは前者を代表するWinter Musicを演奏し、それと同時に多彩な作品群をもう一台のピアノで次々に演奏するという、MusicCircus[音楽サーカス]を構成してみた。―高橋悠治―
【曲目】
CD-1
1.寝物語(1997)[「新しいうたを創る会」1997年度委嘱作品]
2.スイジャクオペラ・泥の海(1999)[藤井貞和詩集「ピューリファイ・ピューリファイ!」による「新しいうたを創る会」1999年度委嘱作品]
式一番 スイジャク/式二番 蛭子/式三番 泥の海/式四番 道具衆/式五番 島/式六番 時の巫女/式七番 歌姫/式八番 ジープ/式九番 五穀/式十番 ふたたびスイジャク
CD-2
J.ケージ:作品集
1.Winter Music
2.Tossed As It Is Untroubled
3.Suite for Toy Piano
4.Music of Changes Volume Ⅰ
5.Water Music
6.Winter Music
7.Music Walk
8.Etudes Australes Ⅷ
9.Experiences Ⅰ
【演奏】
CD-1
西岡茂樹(Vo)、高田和子(箏)、藤井貞和(語り)、山口道子(女ソロ)、近藤政伸(男ソロ)、神田佳子&佐々木啓恵(打楽器)、田中信昭(指揮)、新しい合唱団、新しい合唱音楽研究会・九州、新しい合唱音楽研究会・関西
CD-2
高橋悠治(P,ラジオ)
高橋アキ(P,プリペアードピアノ,トイピアノ,ラジオ,ヴォーカル,ゲームコール,ウォーター・ゴング)
【録音】
2000年2月13日(CD1)、2001年11月24日