詳細は後程アップします。
(2026年 3月 17日 2時 49分 追加)
その界隈では当時有名だった「ありやす」さんの作ったキット基板を使ったバランスヘッドホンアンプです。
高性能なバッファアンプLME49600を4枚使い(写真の基板の裏に4つ付いています)、あとは定評のあるオペアンプを使うことで小型ながら音質と性能の向上を図っています。
ただ作られた方が相当マニアックな方だったようで、写真を見ると基板配布時の通常の抵抗、コンデンサを使っていないようです。
パッと見て目立つ赤い抵抗はたぶんPRP(Presicion Resistive Products)の金属皮膜抵抗だと思います。1%誤差で(通常は5%誤差)高いやつです。
茶色はDALEでしょうか?VISHAYでしょうか?いずれにしろ何十本入りでいくらの安いものではないです。
銀色の電解コンデンサはたぶん東信工業の音響用ハイグレード電解コンデンサかと思います。これもク*高いやつです。
本来は信号増幅部の基板だけでありやすさんのマニュアルには適切な値のACアダプターを外部接続となっているのですが、ご覧の通り電源部も自作されています。
トランスは当時マルツで売っていた高いRコアトランスを使っています(トロイダルコアトランスでいいのに)。
極めつけはボリュームで、4連なのはもちろんのこと、東京光音の4CP601を使っています。これだけで7千円します。
出品時に本気でボリュームだけばらして中古で売ろうかと思いましたが思いとどまりました。
またマニュアルとの変更点として使用されているオペアンプ、OP275GPとLME49720は同じなのですが、本来OP2134PAのところをさらに高性能なMUSES8920に変更されています。
MUSES8920のソケットタイプはもう販売されておらず、これだけでも非常に貴重かと思います。
オペアンプはすべてソケット型で交換可能ですが、交換する場合は当然自己責任でお願いいたします。安易に交換して発振させてヘッドホンを壊しても責任は取れません。
本基板の特徴はバランス入力のみにし、完全バランス構成の回路で、バランス出力にすることでクロストークの性能を上げていることです。
世の中ではバランス出力のできるヘッドホンアンプをバランスヘッドホンアンプと称していますが、多くはなんちゃってバランスアンプです。
XLR入力コネクタがあっても、直後にシングルエンドにして、シングルエンドのまま増幅をし、最終段でバランス変換にするアンプがほとんどです。
バランスのまま増幅しようとすると4回路が必要でその特性を合わせないといけない反面、シングルエンド増幅だと半分の2回路でいいからです。
しかしなんちゃってバランスアンプのシングルエンド増幅だと本当のフルバランス回路で得られるクロストークの性能は得られません。
なんちゃってバランスアンプと入力から出力まですべてバランスで増幅するフルバランス回路の見分け方の1つの方法はボリュームが2回路か4回路かです。
4回路ボリュームは高いので、バランス入力コネクタがあってもすぐにシングルエンドに変換し、2回路のボリュームを通してそのまま増幅したほうが安いからです。
しかし本機は前述したように4回路ボリューム、しかも高価な東京高音のボリュームで本当のフルバランス回路によるバランスヘッドホンアンプです。
そのため左右のクロストーク特性がよいので、左右の音の分離が非常によく、残留ノイズなく、高解像度です。
また高性能なRコアトランスと並列された電解コンデンサにより余裕たっぷりの電源回路のお陰でマニュアル通りの外部ACアダプターより明らかに低音の力感が違います。
使用時の注意点として、電源つまみは上げるとON、下げるとOFFです。
入力のXLRコネクタは基板の印字を見ればわかるのですが、「裏面から見て向かって」右がLeftチャンネル、左がRightチャンネルです。
左右の接続間違いにはお気を付けください。気になる方は「レタリングシート」を購入してLとRを張り付けるといいと思います。
ケースは全体的にきれいだと思いますが、底面に少しスレがあります。足つきです。
付属品は使いやすい2メートルの2pin電源ケーブルを付属します。
動作はもちろん確認済みです。いい音で鳴っています。
クロネコヤマトおてがる配送宅急便80サイズでお支払い手続き後24時間以内に匿名配送いたします。
出品物は写真にあるものがすべてです。
出品前にアルコール度数30度の除菌ペーパーで全体を丁寧に清掃してあります。
当方の家内にはペットはおりませんし、喫煙者、咳や発熱、体調を崩している人間もおりません。
どうぞよろしくお願いいたします。
参考ページ
https://fixerhpa.blog.fc2.com/blog-entry-275.html
測定値
https://fixerhpa.blog.fc2.com/blog-entry-277.html
取扱説明書
https://fixerhpa.web.fc2.com/kit_manual/ariyasu_manual_a.pdf
以下取扱説明書の説明文です。
【特長】
とにかくスペック重視のヘッドホンアンプです。ヘッドホンはもちろん、低インピーダンス・高感度のインイヤーモニター(IEM)やカナル型イヤホンまでも確実に駆動することを目的としました。必要な性能を満たすことを追求した結果、必然的にバランス接続専用となりました。シングルエンド(アンバランス)出力を除外することでバランス駆動に特化した回路設計を実現し、性能向上を図っています。
・アンバランス駆動の宿命である逆相クロストークの問題を排除。複雑な音像配置もバランスを乱さず、クッキリと再生します。
・インピーダンス10Ω といった極低インピーダンスのイヤホンであっても、低歪を維持した駆動能力を備えています。高感度イ ヤホンの使用においても、無音時のノイズが目立たないよう配慮しています。
ボリューム回路の排除やシングルエンド出力の廃止など、メーカー製品では実現できない割り切った設計を行うことで、ヘッドホンアンプの基準として使用できるものを目指しました。
【回路について】
バランス入力のインピーダンスは約10kΩ(対GNDはその半分)、入出力間のゲインはトータルで0dBです。入力された信号はR1、R2およびD1~D4による過入力保護回路を経た後、インスツルメーションアンプ回路にてバランス信号が再構成されます。オペアンプ単体ではヘッドホンを駆動するための電流容量に余裕がないため、電流バッファのLME49600を各相に1個ずつループ内に設けています。LME49600の出力は発振対策のフェライトビーズを通過した後、ヘッドホンに供給されます。U3はDCサーボ回路となり、入力信号や回路内で発生するDCオフセット成分を検出して前段に戻すことで出力への直流重畳を回避しています。全体がバランス回路のため、回路内のGNDは基準電位として用いるのみで、電流は殆ど流れません。これによりアンバランス(シングルエンド)回路におけるGNDラインの設計という悩みの種から解放され、バランス回路として理想の設計が実現できました。
【参考スペック】
主要半導体: LME49600、LME49720、OP275、OPA2134
周波数特性: 1Hz~100kHz
残留ノイズ : 2.4μV (A-Weighting 10Ω負荷)
全高調波歪率(THD) : 0.0002% ( 32Ω 10mW 1kHz )
0.0005% ( 10Ω 2mW 1kHz )
ステレオクロストーク: -120dB以下 (1kHz 1V 10Ω 負荷 BPF 1%)
出力インピーダンス: 100mΩ以下
(2026年 3月 17日 3時 09分 追加)
サイズは素人採寸で以下の通りです。横*高さ(足含む)*奥行(mm)
260x65x190
(2026年 3月 17日 3時 11分 追加)
※奥行きは電源つまみやボリュームを含みません。