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Yahoo Bid Accessories & Watches Women's Accessories Necklaces & Pendants Pearl Black Pearls
F2603 『黒球を抱く金蜥蜴』美しい大粒南洋黒真珠17.70mm 天然絶品D0.15ct 最高級18金無垢新品NC 45㎝ 17.56g 20.1×38.0mm    
     

  • Product Quantity
    : 1
  • Starting Bid
    :1円
  • Highest Bidder
    : rm1******** / Rating:609
  • Listing Date
    :2025年11月03日 15時20分
  • Bidding closes on
    :2025年11月10日 23時55分
  • Auction Number
    :x1099577624
  • Condition
    :New product
  • Automatic Extension
    :Yes
  • Authentication
    :No
  • Early Closing
    :Yes
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    :no
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序説:南船場地下倶楽部より、選ばれし入札者へ
大阪、南船場。この街の時間の流れは、淀川の水のごとく、表層はせわしなく現代へと向かいながら、その深層には、太閤の時代より続く商人の打算と、明治大正の浪漫、そして昭和の猥雑なエネルギーが、濃厚な澱となって沈殿している。我々の倶楽部が存在するのは、そんな街の、まさに澱の最深部。再開発の波から奇跡的に取り残された、蔦の絡まる煉瓦造りの洋館、その、誰もが存在を知らぬ地下室である。
年に数度、それも、水星が太陽の前面を通過する、稀有な天体の交わりの夜にのみ、我々は重厚なマホガニーの扉を開く。扉の先には、会員制という言葉すら陳腐に響く、閉ざされた世界が広がる。我々が顧客と認めるのは、単に財を持つ者ではない。富や権力といった、いわば「昼の世界」の価値基準に飽き足らず、モノに宿る物語、人の手が生み出した美に潜む狂気、すなわち「夜の世界」の真価をこそ渇望する、選ばれし魂の持ち主だけだ。故に、我々のコレクションは、その一点一点が、美術館の収蔵品を遥かに凌駕するほどの来歴と、そして「因縁」を纏っている。曰く、王妃の首を飾ったまま断頭台の露と消えた首飾り。曰く、破滅すると知りながらも、代々の所有者が手放すことのできなかった呪いの指輪。我々は、そうした品々に宿る声なき声に耳を澄まし、その物語を、次なる所有者へと語り継ぐことを、至上の使命としているのだ。
今宵、我々は、ヤフーオークションという、ある意味で最も民主的で、最も混沌とした現代の市場に、我々の秘蔵品の中から、極めつけの一品を出品する決断を下した。商品番号「F2603」。我々の間で、畏敬と親しみを込めて『金蜥蜴(きんとかげ)』と呼ぶ、この首飾りである。
一見して、その異様さに目を奪われるであろう。艶を意図的に消された18金無垢の肌は、まるで生きた爬虫類の体温さえ伝えるかのようだ。その蜥蜴が、しなやかな四肢と、力強く巻き付く尾で、必死に抱きかかえているもの。それは、直径17.70ミリという、にわかには信じがたい大きさの南洋黒真珠。ただの黒ではない。光さえ逃げ出すブラックホールのような、絶対的な漆黒。しかし、視線を凝らせば、その深淵から、孔雀の羽を溶かし込んだかのような、妖しい緑や紫の光が、ゆらり、と蜃気楼のように浮かび上がる。蜥蜴の小さな頭頂と、真珠に食い込む尾の先端には、合計0.15カラットの金剛石が、まるで凍てついた星屑のごとく埋め込まれている。
なぜ、我々がこの至宝を、開かれた市場に問うのか。それは、この『金蜥蜴』に込められた物語が、もはや我々だけの地下室に秘匿しておくには、あまりにも濃密で、あまりにも普遍的な、人間の「業」そのものを描き出しているからに他ならない。この物語を理解できる人間は、もはや血統や家柄といった旧来の枠組みの中にはいない。混沌とした現代にこそ、その魂の孤独を、この蜥蜴の姿に重ね合わせることのできる、真の所有者がいるはずだと、我々は信じるのだ。
これから貴方が読むのは、単なる商品説明文ではない。これは、我々の調査員が、古書店に眠っていた一冊の日記、鬼籍に入った関係者たちのかすかな証言、そして大阪という街そのものが記憶する昭和の空気感を、パズルのピースのように組み合わせ、再構成した、一つの長編推理小説である。かの江戸川乱手先生が、もしこの首飾りを手にしていたならば、きっとこのような物語を紡いだに違いない。我々は、先生の霊をこの身に降ろし、代筆者の役割を果たすのみである。
さあ、覚悟はよろしいか。これから貴方は、昭和の闇が生んだ、一人の名もなき宝石職人の、狂おしいまでの愛と妄執の迷宮へと、足を踏み入れることになる。



第一章:蒐集家の独白、あるいは『守宮の翁』を追って
私の稼業を、一言で言い表すのは難しい。世間では、古美術商、あるいは好事家とでも呼ばれるのだろうか。だが、私自身は、自らを「物語の蒐集家」と規定している。特に、人の手によって、その本来の姿を歪められ、屈折した情念を宿すが故に、妖しいまでの美を放つに至った宝飾品に、私は抗いがたい魅力を感じてしまうのだ。私の魂は、完璧な調和よりも、破綻寸前の緊張感の中にこそ、美の真髄を見出すようにできているらしい。これは、一種の呪いであろう。
あれは、平成の世がまだバブルの残り香に酩酊していた頃。私は、大阪の法善寺横丁、その名の通り苔むした不動明王の祠のすぐ脇にある、一軒の怪しげな古物商の暖簾をくぐった。主の老人は、濁った眼の奥に、人の値踏みをするような、それでいてどこか自嘲的な光を宿した、食えない人物であった。私が、何か「曰く」のある宝飾品は無いかと尋ねると、老人は、黄ばんだ歯を見せてにやりと笑い、一つの噂話を語り始めた。
それは、戦前から戦後にかけて、道頓堀の裏筋、いわゆる宗右衛門町の、芸妓たちの置屋が軒を連ねる、迷路のような路地に、神がかった腕を持つ宝石職人がいたという話だった。男は、誰とも交流せず、本名すら誰も知らない。ただ、その工房の軒先に、いつも一匹の大きな守宮(ヤモリ)が張り付いていたことから、界隈の人間は、畏敬と、そして少しばかりの気味悪さを込めて、彼を『守宮の翁』と呼んでいたという。


翁は、顧客からの注文は一切受け付けなかった。彼の創作は、常に、彼自身の内側から、まるで熱病のうわ言のように、噴出する妄想によってのみ、突き動かされた。ひとたび妄想の熱に浮かされると、翁は工房に何ヶ月も籠り、食事も睡眠も忘れたかのように、ただひたすら金槌を振るい、ヤスリを動かし続けた。そして、ある朝、まるで木から果実が熟して落ちるように、工房の小さな窓際に、ぽつりと一つの作品が置かれている。それに気づいた馴染みの仲介人(その古物商の主の、先代であったらしい)が、誰にも見られぬよう、それをそっと懐にしまい、この街の夜の蝶たちを囲う、旦那衆の元へと、秘密裏に届けた。
翁の作品は、その全てが、異様なまでの生命感を宿していたという。特に、蛇、蛙、そして蜥蜴といった、湿り気を帯びた生物をモチーフにしたものが、彼の真骨頂であった。それらは、単なる写実的な彫像ではなかった。まるで、錬金術師がホムンクルスを創り出すように、生きた生物の「精髄」とでも言うべきものを抽出し、金や宝石といった、冷たい無機物の中へと、封じ込めたかのようであったと、老人は、身振り手振りを交え、興奮した口調で語った。
「あれはな、旦那。ただの飾りやない。あれは、呪物(じゅぶつ)ですわ。持つ人間の、心の奥底に隠しとる、一番どろどろした欲望やとか、嫉妬やとかを、喰って生きとるような…そんな品でしたな」
この話を聞いた瞬間、私の蒐集家としての本能が、激しく警鐘を鳴らした。これだ。これこそが、私が生涯をかけて追い求めるべき、究極の「物語」を秘めた宝飾品に違いない。私は、その場で老人に手付金を渡し、『守宮の翁』の作品に関する、あらゆる情報の独占契約を取り付けた。
しかし、そこからの道のりは、困難を極めた。翁の作品は、あまりにも数が少なく、また、その所有者たちは、まるで秘密結社の構成員のように口が固く、決してその存在を明かそうとはしなかった。彼らにとって、翁の作品は、富の象徴である以上に、自身の心の最も暗い部分を映し出す、秘密の鏡のような存在だったのかもしれない。私は、大阪の裏社会に張り巡らされた情報網を駆使し、破産した旧家の蔵漁りから、質屋の横流れ品が集まる闇市まで、考えうる限りの場所を、虱潰しに探し回った。
数年の歳月をかけて、私は、翁の作と思われる数点の品を、幸運にも手に入れることができた。蜘蛛の巣に絡め取られた蝿をモチーフにしたブローチ。自らの尾を喰らう蛇(ウロボロス)をかたどった指輪。それらは、確かに、噂に違わぬ、妖気とでも言うべき気配を放っていた。しかし、私の直感は、これらはまだ、翁の真の最高傑作ではないと告げていた。これらは、来るべき至高の作品を生み出すための、習作、あるいは儀式の生贄に過ぎないのではないか。そんな思いが、私の心を焦燥感で満たしていた。
転機が訪れたのは、全く予期せぬ場所、東京の神保町であった。古書独特の、黴とインクの匂いが充満する、とある専門書店の片隅。探偵小説や猟奇趣味の雑誌が、天井に届かんばかりに積み上げられた一角で、私は、一冊の古ぼけた大学ノートを、偶然にも見つけ出した。表紙は無地。だが、その紙の焼け具合、インクの古風な色合いから、昭和初期から中期にかけて書かれたものであることは、疑いようもなかった。
何かに導かれるように、私はそのノートを手に取り、脆くなったページを、そっと捲った。そこに、インクで書かれた、神経質そうな、それでいて力強い筆跡の文字が、びっしりと並んでいた。それは、ある宝石職人の、創作日誌であった。そして、その中に、私の全身を稲妻のように貫く、一節を発見したのである。
『…江戸川乱歩氏の「パノラマ島綺譚」を、昨夜、三度読み終え、興奮のあまり一睡もできなんだ。かの主人公、人見広介が、孤島を丸ごと一つ、自らの歪んだ美意識のままに、この世ならざる人工の楽園へと変貌させた、あの壮大な狂気! それこそは、芸術家の、いや、神に成り代わらんとする人間の、究極の欲望の姿ではないか。富も、広大な土地も持たぬ、しがない一職人である私に、パノラマ島を建設することなど、夢のまた夢。だが、私には、この両腕と、この指先がある。そして、この脳味噌の中には、広介のそれに勝るとも劣らぬ、醜悪と美が渾然一体となった、妄想の王国が、夜毎、その領土を広げ続けているのだ。ならば、私は、私のパノラマ島を、この掌の上で、宝石という小宇宙の中に、創造して見せよう。地球が億の歳月をかけて生み出した、最も純粋な「自然」の結晶である宝石を、私の歪んだ「人工」の力で、ねじ伏せ、犯し、新たな生命体として、この世に産み落とすのだ…』
人見広介! パノラマ島!
間違いない。この日記の主こそ、私が長年追い求めてきた、幻の職人、『守宮の翁』その人である。私は、震える手で日記を握りしめ、店の主人の怪訝な視線も構わず、その場で読み耽った。
日記は、翁の哲学の、恐るべき深淵を、私に開示してくれた。彼にとって、宝石は単なる輝く石ではなかった。それは「地球の、声なき記憶の断片」。金やプラチナは「人間の、決して満たされることのない欲望の、凝固した姿」。そして、彼がモチーフとする生物たちは「神の気まぐれによって生み出された、束の間の生命を宿す、儚くも愚かしい器」。彼の仕事とは、これら三つの要素を、彼の妄想という名の錬金術の坩堝(るつぼ)の中で、高温で溶かし合わせ、化学反応を起こさせ、永遠と刹那、記憶と欲望、自然と人工が、互いに喰らい合い、交じり合った末に生まれる、全く新しい「完全な生命体」を創造する、神への冒涜にも等しい、魔術的な儀式だったのである。
そして、日記の、まさに最後から二番目のページ。そこには、まるで熱に浮かされたような、乱れきった筆跡で、こう書き殴られていた。
『ああ、ついに、我が至高の作品、我がパノラマ島の中心に据えるべき、暗黒の太陽が、その姿を現さんとしている。蜥蜴だ。古来より、再生と復活の象徴とされてきた、あの卑しくも美しい蜥蜴が、我が漆黒の太陽を、その全身全霊で抱きしめるのだ。あれは、もはや作品ではない。あれは、私の魂そのものなのだ。私が、生涯をかけて焦がれ、そして永遠に失われた、あの人への恋慕であり、届かなかった想いの絶望であり、そして、それでもなお、その記憶と共に生き続けようとする、我が魂の、唯一つの救済なのだ。おお、あれを、いつか手にするであろう、未来の誰かよ。お前は、私の悪夢の全てを、その胸に抱いて、永遠に眠ることになるだろう…』
黒い太陽。蜥蜴。そして、生涯をかけた恋。
この言葉が、私の頭の中で、一つの鮮烈なイメージを結んだ。私は、まだ見ぬその最高傑作の姿を、まるで、生き別れた双子の片割れに再会したかのように、はっきりと、網膜の裏に思い描くことができた。私の探求は、今、その最終章を迎えようとしていた。
第二章:蜥蜴の象徴学と、昭和のレビュー小屋の幻影
翁の日記を手に入れた私は、彼の言う「黒い太陽を抱く蜥蜴」の正体を突き止めるべく、新たな調査を開始した。それは、もはや単なる宝飾品の探索ではない。一人の人間の魂の軌跡を辿る、考古学的な発掘作業にも似ていた。


まず、私は、翁がなぜこれほどまでに「蜥蜴」というモチーフに固執したのか、その理由を探ることから始めた。蜥蜴という生物は、実に多義的な象徴性を、その小さな身体に宿している。
古代エジプトでは、蜥蜴は太陽神ラーの使いであり、毎朝、太陽が東の空に再生するのを助ける、聖なる存在と信じられていた。砂漠の民にとって、太陽の光は、生命そのもの。その再生を司る蜥蜴は、すなわち、死からの復活、永遠の生命の象徴であったのだ。一方、旧約聖書の世界では、蛇と同じく、地面を這い回る不浄な生き物として、悪魔や誘惑の化身と見なされることもある。この、聖と邪、光と闇、再生と堕落という、二つの相反する概念を、平然と同居させている点にこそ、蜥蜴という生き物の、本質的な魅力、あるいは魔性があると言えよう。
日本においても、その両義性は顕著である。家の壁や天井に張り付き、害虫を捕食する守宮(ヤモリ)は、「家守」として、古くから家の守り神、縁起の良い生き物とされてきた。しかしその一方で、ぬらりとした皮膚の質感、素早い動き、そして、じっとこちらを窺うような、感情の読めない黒い瞳は、どこか不気味で、人の心の、じめじめとした暗部を刺激する。井原西鶴の好色物や、上田秋成の雨月物語といった、江戸の文学作品にも、嫉妬や怨念に狂った人間の生霊が、蜥蜴や蛇の姿となって、恋敵の枕元に現れるといった描写は、枚挙に暇がない。愛と憎しみが、同じ一つの感情の、表裏であるように、蜥蜴もまた、幸運と災厄、守護と呪詛の、二つの顔を持っていたのだ。
翁は、この蜥蜴の持つ、二面性に惹かれたのであろうか。いや、それだけではあるまい。日記の記述を読み解くうちに、私は、彼が特に、蜥蜴の持つ、ある特異な生態に、自身の人生を深く投影していたのではないか、という結論に達した。それは、「自切」と「再生」の能力である。
多くの蜥蜴は、敵に襲われた際、自らの意思で、尾の骨を断ち切り、切り離された尾が、しばらくの間、のたうち回ることで、敵の注意をそちらに引きつけ、その隙に本体は逃げ延びる。そして、失われた尾は、不完全な形ではあるが、時間をかけて、再び生えてくるのだ。この、身を切るような痛みを伴う「自己犠牲」と、それでもなお生き延びようとする、健気で、そしてどこか歪んだ「再生」。これほどまでに、我々人間の、心の有り様を、的確に言い表した比喩があるだろうか。
我々は皆、人生の中で、幾度となく、心を切り刻まれるような経験をする。耐え難い苦しみ、忘れたい過去、断ち切りたいと願う人間関係。そんな時、我々は、蜥蜴が尾を切り捨てるように、自らの心の一部を、麻痺させ、切り捨て、見ないふりをすることで、何とか正気を保ち、生き延びようとするではないか。しかし、そうやって失われた心の一部は、決して、元の形では再生しない。それは、歪んだ、不格好な、しかし、それでも生きていくためには必要な、新しい心の一部として、我々の内に、残り続けるのだ。
『守宮の翁』は、自身の作品に、この「再生への切ない祈り」と、それと表裏一体をなす「永遠に癒えることのない喪失の痛み」を、同時に刻み込もうとしたのに違いない。彼が創り出す蜥蜴は、生命の輝かしい賛歌などではない。それは、何かを失い、傷つき、それでもなお、醜く、必死に、生き永らえようとする、我々自身の、痛々しい肖像なのだ。
では、その蜥蜴が抱くという「黒い太陽」とは、一体、何を意味するのか。
その謎を解く鍵は、日記の中に、断片的に記されていた、翁の、若き日の恋愛譚にあった。
時代は、昭和初期。浅草六区が、エロ・グロ・ナンセンスの、猥雑で、しかし、底抜けに明るいエネルギーに満ち溢れていた頃。翁は、まだ見習いの、無口な職人であった。彼は、仕事が終わると、毎晩のように、浅草のレビュー小屋「カジノ・フォーリー」へと通い詰めていた。彼の目当ては、ただ一人。踊り子の、水島すみれ、という娘であった。
日記の中の翁は、彼女の姿を、ほとんど神を崇めるかのような、熱に浮かされた筆致で描写している。スポットライトを浴びて、滑るように舞う、その肢体。汗に濡れた肌は、まるで、月光を溶かし込んだ、最高級の真珠のようであったという。そして、彼女の瞳。それは、他の踊り子たちのような、客に媚を売るような光ではなく、全てを見透かし、そして、その奥に、底知れぬ孤独と哀しみを湛えた、夜の海よりもなお深い、漆黒の色をしていた、と。
翁は、ただの一度も、彼女に声をかけることなどできなかった。彼は、いつも、一番安い、三階の立見席の、最も暗い隅から、まるで、聖母像を拝む、熱心な信者のように、彼女の姿を、ただ、ひたすらに、網膜に焼き付けていた。彼にとって、彼女は、もはや一人の人間ではなく、美そのものの化身であり、彼の、薄暗く、希望のない日常を照らす、唯一つの「太陽」であった。
しかし、ある日、突然、その太陽は、彼の空から、永遠に失われることになる。
水島すみれは、忽然と、レビュー小屋の舞台から、姿を消したのだ。病に倒れたとも、満州に渡った大物の軍人の、囲い者になったとも、様々な噂が飛び交った。翁は、半狂乱になって彼女の行方を探したが、しがない一職人に、知る術など、あろうはずもなかった。
彼の心には、ぽっかりと、巨大な空洞が空いた。太陽を失った世界は、色を失い、ただ、モノクロームの、冷たい闇が、広がっているだけだった。彼は、絶望のあまり、自らの命を絶つことさえ、考えたという。
だが、その時、彼の脳裏に、一つの、狂気的な考えが、閃いた。
そうだ。失われたのならば、私が、もう一度、創り出せば良いのだ。この世で最も硬く、最も美しく、永遠に朽ちることのない物質を用いて、彼女の幻影を、この地上に、永遠に繋ぎ止めてみせよう、と。
彼女の、あの真珠のようだった肌は、最も大粒で、最も深く、そして、最も傷のない、漆黒の南洋真珠で。
彼女の、あの夜の海のような瞳は、真珠の奥底に、ゆらめく、虹色の光(オリエント)で。
そして、彼女という太陽に焦がれ、その周りを、ただ、衛星のように回り続けることしかできなかった、愚かで、哀れで、しかし、一途な、自分自身の魂の姿を、一匹の蜥蜴として、その黒真珠に、永遠に抱きつかせるのだ、と。
蜥蜴は、翁自身。黒真珠は、彼が神格化した、永遠の恋人の、記憶の結晶。
この作品は、もはや、単なる宝飾品ではない。それは、叶わなかった恋の、壮絶なまでの鎮魂歌(レクイエム)であり、翁の魂そのものが、物質化した、一つの聖遺物(レリック)だったのである。


第三章:黒球との邂逅、そして南船場の夜
翁の日記を解読してから、更に十数年という、気の遠くなるような歳月が流れた。私は、もはや『黒球を抱く金蜥蜴』の探索を、半ば諦念と共に、続けていた。翁が、この世を去ってから、久しいであろうことは、想像に難くない。あの最高傑作は、一体、どこで、誰の元に、眠っているのか。あるいは、その真価を誰にも理解されぬまま、無残にも溶かされ、素材として、他の、魂のない宝飾品の一部と成り果ててしまったのではないか。そう考えると、私の胸は、まるで、鋭い錐で、ゆっくりと抉られるかのように、鈍く、そして深く、痛んだ。
そんな、ある秋の日の夕暮れ。私の元に、一本の、旧式の黒電話からの、着信があった。声の主は、私が長年、情報提供を依頼していた、大阪の裏社会に精通する、古美術ブローカーであった。
「先生…長らくお待たせいたしました。…どうやら、お探しの『お化け』が、近々、南船場の、とある『夜会』に、姿を現すようでございます」
その言葉に、私は、全身の血液が、一瞬で沸騰するのを感じた。南船場の、夜会。それは、私が、以前からその存在を噂で聞き、いつかは訪れたいと切望していた、あの、秘密のブランド倶楽部に、違いなかった。
ブローカーの手引きにより、私は、その倶楽部への、一枚の、分厚い和紙に墨で書かれた、招待状を、手に入れることができた。そして、指定された、新月の夜。私は、心斎橋の喧騒を背に、石畳の残る、南船場の古い街並みへと、足を踏み入れた。地図にも載らぬ、その煉瓦造りの洋館は、まるで、周囲の現代的なビルから、ここだけが、昭和の時代に取り残されたかのように、ひっそりと、しかし、圧倒的な存在感を放って、闇の中に、佇んでいた。
地下へと続く、螺旋状の、錆びついた鉄の階段を、一歩、また一歩と、降りていく。自分の心臓の鼓動が、やけに大きく、耳に響いた。重厚な、マホガニーの扉の前に立つ。意を決して、その扉を、ゆっくりと、押し開けた。
そこは、外界の時間が、完全に遮断された、静寂と、そして、濃密な美意識に満たされた、異次元の空間であった。壁には、深紅の、厚いビロードが張り巡らされ、床には、ペルシャ絨毯が敷き詰められている。琥珀色の、柔らかな間接照明が、部屋の各所に置かれた、アンティークのガラスケースを、幻想的に照らし出している。その中には、どれもが、一目で、尋常ならざる来歴を持つとわかる、宝飾品や美術品が、まるで、生きているかのように、静かに、鎮座していた。客は、私一人。部屋の最も奥、清朝時代のものと思われる、螺鈿細工が施された、豪奢な椅子に、一人の老婦人が、背筋を、すっと伸ばして、静かに、座っていた。
銀色に輝く髪を、高く、気品のある形に結い上げ、黒の、シンプルな、しかし、最高級のシルクとわかる、チャイナドレスに、身を包んでいる。その佇まいは、まるで、往年の、サイレント映画の女優のようであった。彼女が、この倶楽部の、主であろう。
「…ようこそ、お越しくださいました。貴方様が、長年、父の作品を、探しておられたことは、聞き及んでおります」
老婦人は、ゆっくりと、私に視線を向けた。その声は、鈴が鳴るように、澄んでいながら、しかし、その奥に、幾多の歳月と、物語を、秘めているであろう、深い響きを持っていた。
父。その一言に、私は、思考が、完全に停止するのを感じた。父? では、この女性は、『守宮の翁』の、娘…?
私の混乱を、見透かしたかのように、老婦人は、その薄い唇の端に、微かな、哀しげな笑みを、浮かべた。
「お察しの通り、父には、生涯をかけて、焦がれた女性が、おりました。浅草の、レビュー小屋の…。ですが、父は、あまりにも、臆病で、不器用な男でございましたから、その想いを、一度として、言葉にすることは、叶いませんでした。…私は、父が、その女性と別れた後、まるで、魂の抜け殻のようになってから、見合いで結婚した母との間に、生まれた娘でございます。父は、母や、私のことを、それなりに、慈しんではくれました。ですが、その魂は、いつも、どこか、遠い場所を、彷徨っているようでした。まるで、この世ならざる、美しい星でも、見上げているかのように…」
彼女は、静かに、椅子から立ち上がった。そして、部屋の最も神聖な場所と思われる、黒檀でできた、一台の小さな台座の方へと、私を、手招きした。その上には、桐でできた、一つの、古びた箱が、厳かに、置かれていた。
老婦人は、まるで、聖体にでも触れるかのように、敬虔な手つきで、その箱の蓋を、ゆっくりと、開けた。
箱の内側には、真綿が、厚く、敷き詰められていた。
そして、その中央に。
それは、まるで、闇そのものが、凝縮して、生まれたかのような、圧倒的な存在感を放って、鎮座していた。
『黒球を抱く金蜥蜴』。
私は、息を、呑んだ。いや、呼吸そのものを、忘れていた。
それは、私が、長年、夢の中で、何度も、何度も、思い描いてきた姿、そのものであった。いや、違う。私の、貧困な想像力など、まるで、赤子の戯言のように、嘲笑うかのような、神々しくも、冒涜的なまでの、実在感。
艶を消された18金の蜥蜴は、日記の記述通り、まるで、今、この瞬間にも、ぬらり、と動き出しそうな、生々しいまでの質感で、巨大な黒真珠に、しがみついていた。その四肢の指の一本一本、皮膚の微細な皺に至るまで、執拗なまでの写実性で、作り込まれている。その瞳と、真珠に、食い込むように留められた尾の先のダイヤモンドが、部屋の、琥珀色の光を、鋭く、冷たく、反射していた。
そして、何よりも、その黒真珠。直径17.70ミリという、物理的な大きさを超えた、一つの、完結した、小宇宙。覗き込めば、自分の顔が映る。だが、それは、単なる鏡像ではない。その漆黒の奥に、自分の魂が、吸い込まれ、引きずり込まれていくかのような、めまいにも似た、感覚。表面に、ゆらりと浮かび上がる、孔雀の羽色の、妖しい光は、まるで、この黒い球体の内部に、封じ込められた、別の世界の、景色が、映り込んでいるかのようであった。私は、江戸川乱歩の、あの『鏡地獄』の、恐ろしい結末を、思い出していた。この真珠もまた、同じ種類の、人の正気を、静かに、しかし、確実に、蝕んでいく、魔性を、秘めている。
「父は、これを、完成させた、その日の夜。私を、工房に呼びました」
と、老婦人は、遠い過去を、手繰り寄せるように、静かに、語り始めた。
「そして、この首飾りを、私の前に、差し出して、こう、言ったのです。『これはな、ワシの、生涯の、恋だ。そして、ワシ自身の、醜い、執着の、塊だ。この蜥蜴は、ワシだ。決して、手に入れることのできぬ、あの気高い太陽に、焦がれ、嫉妬し、それでも、その周りを、うろつき、しがみつくことしかできん、哀れで、卑しい、生き物の姿だ。だがな、それでも、ワシは、この執着を、手放すことは、できんかった。この蜥蜴の尾は、最後の最後で、この黒い世界に、己の身を、食い込ませておるだろう。ワシの魂は、こうして、永遠に、あの人の記憶と、一体になるのだ』…と」
老婦人の、その美しい目に、一筋の、涙が、光った。
「父は、これを完成させた、数日後。まるで、蝋燭の火が、燃え尽きるように、静かに、息を、引き取りました。己の、魂の、その全てを、この、小さな一つの作品に、注ぎ込み、燃やし尽くして、しまったのでございましょう。…父の死後、私は、この首飾りを、誰の目にも触れさせず、この桐の箱に納め、大切に、しまってまいりました。父の、あまりにも、純粋で、そして、あまりにも狂気的な魂が、今も、この中に、生きて、宿っているようで、恐ろしかったのでございます。しかし、もう、私も、このような、歳になりました。このまま、父の魂の物語を、私一人の、秘密として、墓場まで、持っていくことは、父に対して、あまりにも、申し訳がない。そう、思うように、なったのです。この作品に込められた、父の、哀しいまでの物語を、正しく、理解してくださる方の元へ、この魂を、お譲りしたい。そう、ずっと思い続けて、今日まで、参りました」
彼女は、その首飾りを、そっと、手に取った。そして、私の方へと、恭しく、差し出した。
私は、まるで、聖杯でも、受け取るかのように、震える、両の指で、それを受け取った。
ずしり、とした、重み。
17.56グラムという、物理的な質量だけではない。
一人の人間の、一生分の、狂おしいまでの、愛と、孤独と、執念の、その全ての重みが、私の掌に、のしかかってくる、ようであった。
金の蜥蜴の、ひんやりと、そして、どこか、湿り気を帯びたかのような、感触。
黒真珠の、全てを、吸い込んでしまいそうなほどの、滑らかさと、深淵。
私は、その時、確かに、感じた。
この首飾りが、今、この瞬間も、私の掌の上で、静かに、呼吸しているのを。
『守宮の翁』の、満たされることのなかった魂が、今もなお、この金の蜥蜴の中に、宿り続け、永遠に失われた恋人の幻影である、この黒真珠を、抱きしめ、そして、求め続けているのを。
それは、もはや、宝飾品などという、言葉で、分類できる、存在ではなかった。
それは、昭和という、光と闇が、混沌と、猥雑に、入り混じった時代に生きた、一人の、名もなき、しかし、紛れもない天才職人が、江戸川乱歩の、幻想と倒錯の世界に、自らの魂を、深く、共鳴させながら、己の人生の、その全てを、賭して、創り上げた、一つの、立体的な「私小説」であり、永遠に癒えることのない、魂の「傷痕」そのものであった。

結び:この物語の、次なる「共犯者」へ
以上が、商品番号「F2603」、我々が『金蜥蜴』と呼ぶ、この首飾りにまつわる物語の、我々が知り得た、全貌でございます。ノーブルジェムグレイディングラボラトリー発行の鑑別書は、この品が、物理的に、最高級の18金無垢と、極めて希少な17.70ミリの南洋黒真珠、そして、寸分の曇りもない、天然のダイヤモンドから、構成されていることを、冷徹な、科学の目で、証明しております。
しかし、我々、南船場倶楽部が、貴方に、保証するのは、そのような、物質的な価値などでは、決してございません。我々が、我々の全ての名誉をかけて保証するのは、この首飾りが、一人の人間の、狂おしいまでの愛と絶望、そして、芸術への、神をも恐れぬ執念が、奇跡的に、結晶化した、この世に、二つと存在しない、「物語」であるという、その、厳然たる、事実でございます。
この『金蜥蜴』を、貴方の、その胸元に、飾るという行為。それは、ただ、美しい、高価な装飾品を、身につける、という、表層的な行為には、断じて、留まりません。それは、『守宮の翁』の、満たされなかった魂の物語を、その因果の全てを、貴方自身が、引き継ぎ、その物語の、新たな「共犯者」となることを、意味するのです。
この黒真珠を、覗き込むたび、貴方は、昭和のレビュー小屋の、むせ返るような熱気の中で、幻のように舞った、踊り子の面影と、そして、その幻影に、自らの人生の、その全てを、捧げ尽くした、孤独な職人の、丸まった背中を、見ることになるでしょう。
「視線と話題を集める、チャーミングな蜥蜴ちゃんに、大人余裕を感じます」ですって?
我々の、この長々とした物語を、ここまで、読んでくださった、聡明な貴方ならば、もはや、お分かりのはず。それは、あまりにも、無邪気で、そして、あまりにも、的を射ていない、表現であるということを。この首飾りは、他者の視線を集めるための、道具などでは、断じてない。むしろ、逆。これは、所有者自身の魂を、その内側に、深く、深く、引きずり込み、自己との、孤独な対話を、強いるための、呪具(チャーム)なのです。この蜥蜴が、貴方に、もたらすのは、「大人の余裕」などという、安易な安らぎでは、決してありません。それは、むしろ、自らの心の、最も暗い深淵を、覗き込む、スリルと、恐怖と、そして、その先に、微かに見えるであろう、真実の自己と、向き合うための、「覚悟」なのであります。
さあ、決断の時は、参りました。
この、人間の、愛と狂気の、業そのものを、結晶化させたかのような、首飾り。
その、あまりにも、重く、そして、あまりにも、美しい物語の、最後の、所有者となり、その魂の、語り部となる、覚悟が、貴方には、おありで、ございましょうか。
我々は、南船場の、この地下室の、闇の底から、静かに、そして、厳粛に、貴方の、その、魂の応札を、お待ち申し上げております。
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2. You can call customer service, and the customer service will leave a message for you as below. Please provide the following information:
"Hello, we will first help you establish a complaint case for Product ID: _______ .But we need you to 2-3 clear photos of the product issue, including photos of the product problem, product packaging, shipping details slip, and outer box. Send them to service@letao.my and inform us of your desired resolution (failing to provide this may result in an inability to process subsequent matters). After sending the email, notify us in the customer service message. We will confirm with the seller as soon as possible. and if there are any related questions, we will contact you through the customer service message. Thank you for your cooperation."

Please provide:
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3. Photos of the outer box (including inner and outer packaging)
4. Photos of the product (Please include relevant descriptions to help us confirm with the seller)

Important Notes:
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2. Please keep the complete product packaging (including the shipping label information), and refrain from repairing or altering the original condition on your own, as any changes may result in the case being unable to be processed.
3. Please provide the relevant information within 48 hours to avoid missing the golden hour for reflection and causing situations that cannot be handled.
4. Due to 99% of Japanese sellers being unwilling or unaware of shipping goods overseas, if a seller is willing to handle the issue, the goods must be sent back to Japan, and the international shipping costs incurred must be borne by the member. Letao will use postal EMS international express to send the goods back to Japan.
5. As the goods are purchased from overseas, it may take approximately one to two weeks to complete the relevant processing procedures when issues arise with the goods. Please be reminded that you can inquire about the approximate cost through the EMS service at the post office.

4. FAQ

1. Issue of Authenticity: If antique or branded goods are found to be counterfeit upon receipt, clear photos showing the differences between the genuine product and the imitation must be provided as evidence. If unable to provide relevant proof, assistance can be sought to find a third-party reputable organization for a premium authentication service .
2. Leaking Iron Teapot: If an antique iron teapot is leaking, please take clear photos of the leaking area and provide them.
3. Transport Damage: If the goods are damaged during international shipping (to the pickup point), you need to provide photos of the outer packaging of the parcel and clear photos of the damaged goods' outer packaging.

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    Product name: F2603 『黒球を抱く金蜥蜴』美しい大粒南洋黒真珠17.70mm 天然絶品D0.15ct 最高級18金無垢新品NC 45㎝ 17.56g 20.1×38.0mm
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